多汗症
人よりも汗の量が多く、日常生活で不便を感じたり、人目が気になったりしていませんか。手のひらや脇、足の裏などから通常の範囲を超えて汗が出る場合、それは体質ではなく「多汗症」という治療の対象となる病気かもしれません。
日本橋HALスキンケアでは、皮膚科専門医が症状の部位や程度を丁寧に診断し、保険診療の塗り薬や飲み薬から、重度の場合のボツリヌス注射まで、状態に合わせた治療をご提案しています。
- 書類やスマートフォンが手汗で濡れてしまい困っている方
- 脇の汗ジミや足の臭いでお悩みの方
心当たりのある方は、一度、ご相談ください。

当院の多汗症診療における特徴

皮膚科・形成外科専門医による的確な診断
多汗症は、汗の量そのものに明確な基準がなく、本人がどれだけ困っているかによって治療の必要性が変わる病気です。当院には皮膚科および形成外科の専門医が在籍しており、症状の部位や程度、これまでの経過を丁寧にお伺いしたうえで、日本皮膚科学会の診断基準に沿って診断をおこなっています。
自己判断で「体質だから仕方ない」と諦めていた方も少なくありません。日本橋という立地から、お仕事の合間に立ち寄れる場所として通院いただいている患者様も多く、まずは正確な診断を受けていただくことを大切にしています。
症状の重さに応じた幅広い治療の選択肢
多汗症の治療には、塗り薬や飲み薬による保険診療から、ボツリヌス注射、イオントフォレーシスといった専門的な治療まで、複数の選択肢があります。当院では、症状の重症度や発汗している部位、患者様のご希望に応じて、一つの方法にこだわらず、必要な治療を組み合わせてご提案しています。
それぞれの治療でどの程度の効果が見込めるか、費用がどのくらいかかるかを事前にご説明したうえで方針を決めていただけますので、ご納得いただいたうえで治療を進めることができます。
完全予約制による無理のない通院設計
当院では完全予約制を採用しており、待ち時間を抑えた診療をおこなっています。多汗症の治療は塗り薬の継続使用やイオントフォレーシスの通院など、一定期間続けることで効果が見込める治療が多いため、無理なく通い続けられる環境が重要です。
お仕事の合間や移動の前後にも立ち寄りやすいよう、日本橋エリアでの通院しやすさを意識した診療体制を整えています。汗に伴う肌荒れやあせもなど、二次的な肌トラブルについても、同じ皮膚科の診療の中で相談していただけます。
多汗症とは

多汗症とは、体温を調節するために必要な範囲を超えて、過剰な汗をかいてしまう病気です。単なる汗っかきとは異なり、汗の量が原因で学業や仕事、対人関係といった社会生活に支障が出ている場合に、治療の対象として考えられます。
明確な原因がないにもかかわらず、手のひらや足の裏、脇の下、顔などの特定の部位から日常的に過剰な汗が出る状態が、6か月以上続く場合に診断が検討されます。重要なのは汗の量そのものよりも、それによって本人がどれだけ苦痛を感じているかという点です。
長い間「自分は汗っかきな体質だから」と思い込み、対処せずに過ごしてきた方も少なくありません。次の章では、体質としての汗っかきと、病気としての多汗症を見分けるポイントをご紹介します。
汗っかきと多汗症の見分け方

医学的な診断基準
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、多汗症を診断するための基準が設けられています。明らかな原因がないにもかかわらず6か月以上、特定の部位に過剰な発汗が続いており、次の6項目のうち2項目以上に当てはまる場合に多汗症と診断されます。最初に症状が出たのが25歳以下であること、左右対称に汗をかくこと、睡眠中は発汗が止まっていること、1週間に1回以上多汗のエピソードがあること、家族に同じ症状の人がいること、日常生活に支障をきたしていることの6つです。
汗っかきとの本質的な違い
汗っかきは個人の体質によるもので、医学的な病気とは見なされません。一方で多汗症は、汗の量が原因で日常生活に具体的な支障が出ているかどうかが判断の分かれ目になります。同じような量の汗であっても、それを気にせず過ごせる方もいれば、強い苦痛を感じる方もおり、後者の場合は治療の対象として考える必要があります。
多汗症のセルフチェック
ご自身の汗が治療を検討すべきレベルかどうかを判断する目安として、「多汗症疾患重症度評価尺度」という指標があります。これは日常生活にどの程度の支障が出ているかを4段階で評価するもので、診察の際にも用いられます。
レベル1からレベル2の状態
レベル1は、発汗が全く気にならず、日常生活にも全く支障がない状態です。レベル2は、発汗を我慢できる範囲ではあるものの、日常生活の中で時々支障を感じる状態を指します。この段階では、日々の工夫によって症状と付き合っていける方も多く見られます。
レベル3からレベル4の状態
レベル3は、発汗をほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障が出ている状態です。レベル4になると、発汗を全く我慢できず、常に生活に支障をきたしている状態を指します。レベル3以上に該当する場合は、医療機関の受診を検討する一つの目安となります。
多汗症の種類と原因

多汗症は、汗をかく範囲によって「全身性多汗症」と「局所性多汗症」の2つに分けられます。この分類は、症状が現れる部位だけでなく、原因の違いにも関係しています。
全身の汗が増える全身性多汗症
全身性多汗症は、体の広い範囲で汗の量が増えるタイプで、何らかの基礎疾患や服用している薬が原因となっていることが少なくありません。甲状腺機能亢進症や糖尿病といった内分泌代謝の異常、更年期障害、感染症、肥満などが原因として挙げられるほか、一部の抗うつ薬や解熱鎮痛剤の副作用として現れることもあります。
特定の部位に汗をかく局所性多汗症
局所性多汗症は、手のひらや足の裏、脇の下、顔、頭部など、体の特定の部分にのみ多くの汗をかくタイプです。多くの場合、明らかな原因が見当たらない「原発性局所多汗症」に分類され、精神的な緊張やストレスが引き金となりやすいのが特徴です。不安や緊張を感じることで交感神経が活発になり、汗腺への指令が過剰になって汗が大量に出ると考えられています。
部位別にみる症状と困りごと

多汗症は発汗する部位によって、それぞれ特有の困りごとが生じます。
手のひらの汗によるもの(手掌多汗症)
手のひらに大量の汗をかく症状です。汗で指先が濡れるため、書類を濡らしてしまったり、パソコンやスマートフォンの操作がしづらくなったりします。人と握手をためらう、つり革を掴むのに抵抗を感じるなど、対人関係の面で消極的になってしまう方も少なくありません。
足の裏の汗によるもの(足底多汗症)
足の裏に多量の汗をかく症状です。靴の中が常に湿った状態になるため蒸れや不快感が強く、雑菌が繁殖しやすくなることで臭いの原因にもなります。靴下がすぐ湿ってしまい、日に何度も履き替える必要が出るなど、日常生活での負担も大きくなります。
わきの下の汗によるもの(腋窩多汗症)
わきの下から過剰に汗が出る症状です。最もよく知られている悩みは、服に汗ジミができてしまうことでしょう。色の濃い洋服が着づらくなったり、汗の臭いが気になって人と近くで接することに不安を感じたりする方もいらっしゃいます。
顔や頭からの汗によるもの(頭部顔面多汗症)
顔や頭から汗が滴り落ちる症状です。特に食事中や人前で話すときなど、緊張する場面で悪化しやすい傾向があります。汗が目に入ったり眼鏡がずれたりする不便さに加え、メイクが崩れてしまうため、女性にとっては深刻な悩みとなることもあります。
当院で行う多汗症の治療法

多汗症の治療は、症状の重症度や発汗している部位によって選択肢が異なります。当院では、それぞれの治療の効果と特徴をご説明したうえで、患者様に合った方法をご提案しています。
保険適用もある塗り薬(外用薬)による治療
塗り薬による治療は、多汗症治療の第一歩として選択されることが多い方法です。古くから用いられている塩化アルミニウム液は、汗を出す管を塞ぐことで発汗を抑えます。近年では、手のひら用の塗り薬や、脇用の保険適用の新しい塗り薬も登場し、治療の選択肢が広がっています。
全身の汗に用いる飲み薬(内服薬)による治療
飲み薬は、全身の汗を抑える効果が期待できる治療法です。主に、汗腺への指令を抑える働きを持つ抗コリン薬が用いられます。ただし、口の渇きや便秘、眠気などの症状が現れることがあるため、医師の指導のもとで使用する必要があります。体質の調整を目的として、漢方薬が処方されることもあります。
わき汗を抑えるボツリヌス注射による治療
重度の腋窩多汗症に対しては、ボツリヌス注射が有効な選択肢となります。ボツリヌス菌が作り出す毒素を精製した薬剤をわきの下に注射し、発汗を促す神経からの指令を抑えることで、汗の分泌を強力に抑制します。効果は通常4か月から9か月程度持続し、重症と診断された場合には保険適用での治療が可能です。
手足の汗に有効なイオントフォレーシス(電気療法)
イオントフォレーシスは、手のひらや足の裏の多汗症に特に有効な治療法です。水道水を入れた専用の容器に手や足を浸し、微弱な電流を流すことで、汗腺の出口にフタのようなものが形成され、発汗が抑えられると考えられています。副作用が少なく、保険が適用される治療法です。
治療の流れと期間の目安
初診では、問診と視診を中心に、汗をかく部位や量、日常生活での困りごと、これまでの経過を詳しくお伺いします。必要に応じて発汗の状態を確認する検査をおこない、基礎疾患が隠れていないかも含めて診断していきます。
診断の後、症状の重症度に応じて塗り薬や飲み薬による治療を開始します。塗り薬は毎日の使用を数週間から1か月程度続けることで、徐々に発汗の軽減が見込まれます。効果や肌への反応を見ながら、使用の頻度や薬剤の種類を調整していきます。
イオントフォレーシスを選択する場合は、週に1回から2回程度の通院を数週間続けることで効果を実感される方が多く見られます。ボツリヌス注射は1回の治療で数か月程度効果が持続するため、症状の戻り具合を見ながら、次回の治療時期をご案内しています。
治療にあたってのご注意
塗り薬使用時の注意点
塗り薬は、使用直後に一時的な肌の赤みやかゆみが出ることがあります。指定された使用方法や頻度を守り、肌に異常を感じた場合は使用を中止して受診してください。効果を実感するまでには一定期間の継続使用が必要です。
飲み薬使用時の注意点
抗コリン薬は、口の渇きや便秘、目のかすみといった症状が現れることがあります。持病をお持ちの方や他の薬を服用中の方は、事前に必ずお伝えください。自己判断で量を増やしたり、急に中断したりせず、医師の指示に従って使用することが大切です。
ボツリヌス注射後の過ごし方
注射当日は、施術部位を強くもんだり、長時間の入浴や激しい運動を避けたりすることをおすすめします。まれに、注射した部位以外の汗が増える代償性発汗が起こることもありますが、多くは軽度で自然に落ち着きます。
日常生活で意識したいポイント
香辛料の効いた辛い食べ物や酸味の強い食べ物、カフェインやアルコールは、交感神経を刺激して発汗を強める場合があるため、気になる方は摂取を控えめにするとよいでしょう。吸湿性・速乾性に優れた衣類を選ぶ、こまめにシャワーを浴びるといった工夫も、症状と付き合ううえで役立ちます。
費用の目安
多汗症の治療にかかる費用は、治療法や症状の重症度によって異なります。塗り薬や飲み薬、イオントフォレーシス、重症の腋窩多汗症に対するボツリヌス注射は保険診療の対象となります。診察時に重症度を確認したうえで、保険適用の可否や費用の目安をご案内しています。
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治療内容 |
保険適用 |
費用の目安 |
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外用薬(塗り薬)治療 |
適用 |
診察料+薬剤費 数千円程度/月 |
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内服薬(飲み薬)治療 |
適用 |
診察料+薬剤費 数千円程度/月 |
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イオントフォレーシス |
適用 |
診察料+施術料 1回あたり数百円〜数千円程度 |
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ボツリヌス注射(重症の腋窩多汗症) |
適用(重症と診断された場合) |
診察時にご案内 |
よくある質問
多汗症の治療に保険は適用されますか
はい、治療法によって保険が適用されるものがあります。一部の塗り薬や抗コリン薬などの飲み薬、イオントフォレーシス、重度の腋窩多汗症に対するボツリヌス注射などが保険診療の対象です。ただし、症状の重症度によって適用条件が異なりますので、詳細は診察の際にご確認ください。
子供でも多汗症になることはありますか
はい、子供でも多汗症を発症することがあります。特に原因のはっきりしない局所性多汗症は、5歳頃の幼少期や、小学校高学年から高校生くらいの思春期に発症することが多いとされています。学業や友人関係に影響が出ることもありますので、お子様の汗の量が気になる場合は、年齢に関わらず一度ご相談ください。
汗っかきと多汗症はどう違いますか
汗っかきは体質によるもので、医学的な病気とは見なされません。一方で多汗症は、汗の量が原因で日常生活に具体的な支障が出ているかどうかが判断の基準になります。同じくらいの汗の量でも、生活に困っているかどうかによって治療の必要性が変わってきます。
セルフケアだけで多汗症は改善しますか
軽度の場合は、食生活の見直しやストレスへの対処といった日常の工夫で症状が和らぐこともあります。ただし、日常生活に支障が出るレベルの症状の場合、それだけで根本的に改善するのは難しいのが実情です。専門的な治療と日々の工夫を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
治療を始めてからどのくらいで効果を感じられますか
治療法によって異なります。塗り薬は数週間程度の継続使用で変化を感じる方が多く、イオントフォレーシスは週1回から2回の通院を数週間続けることで効果を実感しやすい治療です。ボツリヌス注射は施術後1週間前後から効果が現れ始め、数か月間持続する方が多く見られます。効果の現れ方には個人差がありますので、診察の際に経過を見ながらご説明しています。

